はじめに!

《OL時代のボイス会議》
出産や子育て、交通事故やその他の事情で何度か離れていた事もあったけど、20代~50代まで殆ど休まず、キャリアウーマンとして過ごした時代が懐かしい。
全国に支店がある会社に在籍している時は夜の8時~10時頃まで「ボイス」を真中に置いて、各支店から報告や成績の発表、意見の交換等の会議を行なっていた。今ではオンラインのように画像が見えるけど、その頃は「ボイス」という機械を通して、言葉のみ、意見のやり取りをするものでした。
《残業の帰り道》
私の通勤は主にバス。最寄りのバス停から自宅までは徒歩10分、又は自転車。11時まで営業しているスーパーに寄って買い物を済ませ、
残業で遅くなった自宅までの裏道をトボトボと歩いていると急に胸が「ザワザワ」と鳴った。そうだ!!今日の私の話したかったテーマは「月夜」、そして「ブルー」だった!
《昔々…定番洋画のダントツ1位》
その当時、外国では昔から満月の晩には事件が多発するという統計が新聞やニュースで発表されていた。
映画で言うなら「ドラキュラ」「狼男」等のホラー映画が多かったが、今のような複雑怪奇なものでは無く、もっと単純で人間本来の悲哀を表現した秀作映画もあった。
《月夜=ブルーの世界》
月の光は”ほの白く”薄いブルーと濃いブルーが交じり合って、独特の青い世界を、かもし出している。建物や木々、周りの全ての造形物を白くほんのり輝く、ブルーの世界に染め上げていて、その中を歩き、そしてただずむ私は胸がざわつき、それはほんの1~2秒の事だけどブルーの世界に魅了されたのかも…。
《月夜のブルーと人間形成》
ブルーの色は専門書によると人間の才能を引き出す、能力を高める、潜在意識を呼び覚ます、等の働きがあるようだけど、私は残業が続いた2~3年の間、その頃、世界が満月の夜の不思議な出来事を、本気で新聞やニュースで取り上げていた。
このアナログ的な謎解明の時代を若い頃に体験できて、心から倖せだと思える。
なぜなら、デジタル化された、この現代の世の中は、確かに高度な謎は多いが、そこに人間の真理や感情が介入しない、機械化された繰り返しの数字のように味気ない淋しさみたいなものだから………。