はじめに
初めてのキャンプ場
仲の良い友達2家族と一緒に地元のキャンプ場に1泊2日の予定で出かけて行った時のこと。
夏休みに子供達にも、いろいろな体験をさせようという事で、電車、バス、ハイキングコース等を利用して現地に到着。
アウトドアに詳しい家族がいて、その人達の指示に従ってテントを張ったり、虫よけランプを取り付けたり、何しろ、子供達とのバーベキューの準備はとても楽しかった。
寝苦しいテント
ウトウトしていると、そのうちテントの周りが明るくなってきて、子供の頃から早起きだった私は、静かにテントから抜け出し、自然に囲まれたキャンプ場の新鮮な空気の中で大きく深呼吸した。腕時計に目をやると、5時少し前だった。
昨日の疲れからか、テントやバンガローから誰も人が出てくる様子は無く、寝静まっていた。
散歩の途中で出逢った池
私は少し散歩をしようと思い、道はよく分からなかったけれど、奥まった小道の方へ歩き出した。
ほんの少し歩いたところで、湖のようなものが見えた。そばに寄ってみると湖よりは小さく、池のようだった。
一方、池の水面からは蒸気が上に向かって登って行く。
モヤ(霧)の神秘な造形
山から降りてくるモヤ(霧)と池から上がって行くモヤが白い塊となって合流し、その場所だけ不思議な独特の雰囲気を醸し出していた。
そしてその状態は、みるみるうちに消え去ってしまい、モヤ(霧)も晴れて、辺りは緑に包まれた静かな池に戻っていった。
私は急いで来た道を引き返し、テントに戻っても、今見た事は、しばらくの間、誰にも話さなかった。というよりは話せなかった・・・。
画像とは違う現実の情景は圧巻!!
以前から山や海、湖、空、原風景や鉄道等を、とらえた写真家の方々の写真集や雑誌、TV等で拝見しているけれど、自分自身がその情景を目の当たりにして、感動のあまり言葉を失った。とても神秘的で今まで見た事もない風景だった。
幼い頃から「早起きは三文の得」とよく聞かされてきたけれど、誰もが寝静まっている間に自分だけ見る事が出来たのはやはり幸運かも。
季節や天候、時間帯のタイミングが合致して条件が整った時だけ、見れるものなのかもしれない。何十年もの間、私はその時の情景を昨日の事のようによく思い出す。
他の星を求めて、さまよう人類!?
住みづらくなった地球を去って他の星に移住する事を真剣に考える時代になってしまったのだろうか。
・コスト削減による宇宙ロケットの大量生産構想
・火星に的を絞っての様々な試み等々・・・。