《はじめに》
CS放送、Dライフ、そして今回のBS放送と、以前からTVドラマを見ていたけれど何度見ても飽きない全22回を毎日見る度に、また次をすぐ見たくなる……という状態だった。
《真面目な主人公:チャン・グレ》
舞台は貿易の大手商社。
大卒者ばかりの中に高卒の主人公チャン・グレ!
偏見と嫌がらせの渦の中で真面目で正直、口数が少なく、真っ直ぐなチャン・グレは慣れない仕事を必死でこなしていく。
《問題ありの3課》
オ課長の型破りな仕事ぶりに上層部はハラハラ、ドキドキ。衝突もあり。
チャン・グレの所属する3課のオ課長(後に昇進してオ次長に)彼のドラマは昔からいろいろな作品を見ているけど、ヤサグレ集団の親分!?みたいな感じ!でも温かい人間味あふれる役が多く、その表情や仕草を見ると、なぜかホッとする。
そしてアフロヘアでポッチャリ型の課長代理。彼がまた、とてもいい味を出していて、チャン・グレを優しく見守っていて、何か問題にぶつかると、助け出してくれる。
唯一同期の仲間3人がチャン・グレを慰め、励まし合っている。
《共感を呼ぶドラマ》
コピーの取り方1つにしても、また、仕事の交渉、営業的なことにしても、とてもリアルに描かれていて、中途採用のチャン・グレは試用期間が終われば解雇という不安定な立場が、よく表現されていて、企業の様々な問題が浮き彫りにされていく。
私自身が正社員だった50代の頃の会社のシステムや縦、横の人間関係、又、私生活でも仕事の延長みたいな過ごし方等、まるでドラマの中で自分も一緒に仕事をしているかのような、リアルな状況が演じられていて、とても共感を呼ぶ。
《ひと味違う》
ドラマの最初と最後の場面がリンクするのも興味深いけど、あの物静かなチャン・グレが悪者を追いかけて、車にはねられてもビルからビルへ飛び乗って命をかけての追跡アクション!!
チャン・グレの上司(オ次長)が「耐えろ!耐えるんだ!」そして「勝つ!」という言葉を何度も言い残している姿には、人間として、上司としてのチャン・グレに対する深い「愛」を感じます。
《傑作ドラマの最終回》
最終回でチャン・グレの上司(オ次長)がまるで洋画の一場面のようにサングラスをかけ、砂漠でポーズを取っている姿には思わず笑ってしまった。
一件落着して、チャン・グレが上司(オ次長)を乗せて砂漠の真ん中を車で走り去って行くところをカメラのアングルが後ろからずっと引いて撮っていく…。
《まとめ》
このドラマは韓国企業の在り方、韓国経済の状況みたいなものもリアルに伝わってきて、また、会社の中での人間関係も日本とは違って興味深いものもあった。