皆さん、おはようございます。今日は小学生の頃の思い出が現在の心境にも通じるような、懐かしいお話のようなポエムです。皆さんも子供の頃を思い出してみて頂けたら、と思います。
※写真やイラストはイメージです。
題名:【思い出の輪】
学校帰りランドセルを
置いたまま
いつもの池にまっしぐら
亀が甲羅干し
鯉がくちパクで寄って来る
池の中は世界観が
あって面白い!
いつまでも飽きなかった
母さんの私を呼ぶ声が
近づいてくる
最後に池に小石を投げて
小さな輪が大きく膨らんで
水面(みなも)に広がっていく
輪が静かに消えて
いったら戻る!
と決めていた
薄暗くなった通学路を
しょんぼり家路に
向かう私…
大人になってから
その場所を訪ねてみた
家並みは変わっていたけど
池はそのまま…
昔のように小さな小石を
ポトンと落としてみた
静かに輪が広がって
誰かの笑顔に似てきた
あの頃彼はまだ現世に
生れ出ていない
青雲の一つに
過ぎなかった…
小さな体に
ランドセルを背負って
ションボリ帰る私を
いつも星のかけらが
照らしてくれていたのかも…
私のたった一つの
現実離れの我がままは
彼が流れ星となって
あの時、目の前に現れ
同じ時代を
一緒に過ごせたら
今もどんなに
楽しい事でしょう…
時空を超え、世代を超え
子供の頃の
水面の輪のように
永遠の宇宙の彼方へ
想いが広がって行く…