大相撲談義・偉人の名句名言集・ポエム集は曜日を指定せず、その時の状況に合わせて随時、AM6:00には投稿しています。
カズばあちゃん待望の新刊!!

電子書籍
『カズばあちゃんの元気が出る短歌集』
を出しました。
楽しい時、悲しい時、
心の友としてそばにおいて下さいね。

内容説明と購入はこちらAmazon販売ページです。

イブのファンタジーストーリー【サンタのお兄さん】

カズばあちゃんの創作童話

はじめに

皆さん、おはようございます。今日はクリスマスイブですね。ちょっと趣向を凝らして、カズばあちゃんの創作童話をご紹介しようと思います。小さな子供向けのようであり又、大人へのメッセージ性のあるお話になっていると思います。イブの日に、ちょっぴり童心に帰って楽しんでみて頂ければ、とても嬉しいです

また、この下の左にある▶の再生ボタンをクリックしていただくと、フリーBGM素材のジングルベル〜きよしこの夜をお聞きできますので、よろしかったら、ぜひ、聞いて見て下さいね。

第1章

9才のフローラはお母さんのお使いで、大通りのチーズ屋さんまで出かけて行った。

イブの夕方は車や人々が行き交い、ケーキを下げたおじさんや、若いカップルが楽しそうに急ぎ足で通り過ぎる。

フローラは買い物を済ませて近道をしようと、いつもはあまり通らない細い路地に向かった。

第2章

路地の中の商店街は、ひっそりしている。

フローラは淋しくなってサンタの歌を歌いながらステップすると、残り雪にかかとを取られ、ステン‼と転んで買い物カゴからチーズが転げ落ちた。

それをサッ!と拾って「大丈夫かい?」と手渡してくれた人!

見ると優しそうな男の子が、静かに立っていた。

フローラはキョトンとして、その少年を上から下まで眺めると、たった一つ不思議なことに赤い長靴をはいていた。

するとその少年は路地の奥の方に向かって歩き出し、見えなくなって行った。

第3章

すっかり遅くなったフローラは急いで家の前まで来ると、なんと屋根の上空にさっきの少年がサンタの格好でトナカイのソリに乗り、手を振っている。

フローラも思わず手を振って応えたが、

でも・・・
「サンタクロースって、あんなに若いお兄さんだったかな?
 白いヒゲのおじいさんのはずだけど・・・」

そこにお母さんのドア越しに呼ぶ声がした。
「遅かったわね。外で何話しているの?
 寒いから早く中に入りなさい」

イチゴのケーキやローストチキン、その他お腹いっぱい食べて、いつものように眠くなるはずが・・・

第4章

フローラはその夜ベットに入っても中々、寝つかれず拾ってもらったチーズと一緒に渡された雪の結晶みたいにキラキラ光る星のカケラを、見つめていた。

そしていつの間にか夢の中で《世界中の子供達にプレゼントを配って歩く【お兄さんサンタ】》のお手伝いをしながら旅をする、最高に楽しい夢を見ていたのです。

おわりに

皆さん、いかがでしたか。純真な少女フローラに、イエス様からの【夢】のクリスマスプレゼントでしたね。皆さんも優しい心を忘れずに、夢や願い事が叶うと良いですね。それでは、ステキなイブを・・・❤【メリークリスマス~】